クラインガルテンとは
クラインガルテン栗源 ※香取市Webサイトより転載
クラインガルテン(独 Kleingarten)とは、ドイツで盛んな200年の歴史をもつ農地の賃借制度のことです。クラインガルテン運動を広めたシュレーバー博士にちなんで『シュレーバーガルテン』とも呼ばれています。日本語に訳すると「小さな庭」ですが、一般的には「市民農園」として使われています。
本場ドイツのクラインガルテンは『クラインガルテン協会』が管理し、希望者は協会員になって区画を借ります。
ドイツで最初のクラインガルテン協会は1814年、北部の街カペルン(Kappeln)。その後1864年ライプツィヒで最初の『シュレーバーガルテン協会(クラインガルテン協会)』が作られ、ドイツ各地に広まりました。その後1919年に利用者の権利を保護する法律が定められ,国の制度の中に取り入れられました。
利用者の数は50万人を超えています。大小の差は大きいですが、平均面積は100坪(野球のグラウンドぐらい)程であり賃借期間は30年。野菜や果樹、草花が育てられ、ラウベ(laube)とよばれる小さな小屋が併設されています。
ほかに、池を掘り、庭園のようにしている例もあります。
個々のクラインガルテンは分散しているわけではなく、ある程度ひとまとまりになっており、大きな緑地帯を形成しています。
例えるならば、日本の墓地公園において墓石の代わりに小屋が置かれ、そこで家庭菜園が行われているといえば、イメージしやすいでしょう。
クラインガルテンは、老後の生き甲斐や余暇の楽しみの創出という役割だけでなく,都市部での緑地保全や子ども達への豊かな自然教育の場として大きな役割を果たしています。
日本においても、長野県東筑摩郡四賀村(現松本市)において、平成5年に坊主山クラインガルテンを設置し、多くの利用者を迎えているほか、八千代市や高崎市などで類似施設を作る動きが広まっています。